本文へスキップ
NeoLogic
NeoLogic

入場処理は3回、来場者は2人。イベントの申込み・座席・受付の管理

入場処理が3回でも、来場者は2人。再入場を含む20席の記入例で、申込者、参加者、チケット、座席を対応付けます。取消や通信が切れたときの受付も考えられる、記入例・空欄テンプレート付き。

同じチケット番号T-001の初回入場と再入場を受付記録で照合するイラスト。

イベントの申込みから入場までを管理するには、申込み・参加者・券・座席・入退場の記録を分け、取消や再入場は券ごとの履歴として残します。

たとえば、代表者から「参加者3人のうち、1人を取り消します」と連絡が入りました。当日は残る2人が別々に来場し、先に入った1人がいったん外へ出ます。申込名簿の一行に「受付済み」とだけ書くと、誰の券が有効で、何席残り、誰が会場内にいるのかを読み分けられません。

この例では代表者の申込みを残し、取り消した1人の券だけを無効にします。残る2人はそれぞれの券で受付し、退場・再入場も同じ券へ記録します。通信が切れたときに使う端末と、履歴を確かめる担当も決めておきます。

2026年10月10日開催、全20席の小中規模イベントで考えます(想定例)。

申込者と参加者・チケットを分ける

まず、申込IDは連絡や支払の単位、参加者IDは来場する人の単位、券IDは入場できる権利の単位として整理します。この例では、参加しない代表者が3人分を手配します。申込みは代表者の1件でも、券と受付は来場する一人ずつへ対応させます。

人の役割 券との対応 当日の扱い
代表者(R001) 申込A001の連絡窓口。本人の券はなし 来場者に数えない
先に来る参加者(P001) 券T001・席S01 入場後に一度退場し、再入場する
後から来る参加者(P002) 券T002・席S02 初回入場を記録する
取り消した参加者(P003) 旧券T003・元の席S03 券は無効。席の解放は別に処理する

事務局は申込者との連絡先を申込情報に置き、受付担当には必要な参加者・券の情報を渡します。氏名が未定の同伴者は、確定していないことと担当を残します。この例は「1開催・1人1有効券」で集計します。複数日券やペア券では、1回の読取りが何人・どの開催回の入場権を表すかを先に定めてください。

Gettiiの公式サイトには、チケット販売・座席・入場管理と、紙・電子チケットの受付方法が説明されています。IDの分け方や担当間の引継ぎは、以下の例での運用案です(出典:Gettii公式サイト)。

券種と座席・定員を決める

券種は一般・学生・招待などの利用条件、座席は実際に使う場所です。一般券10枚と学生券10枚を同じ20席から販売するなら、両券種で共通の残席を見ます。券種ごとに20枚ずつ売れる設定にはしません。招待席、機材で使えない席、期限付きの仮押さえがある場合は、一般販売できる席と別にします。

指定席は「どの席にどの有効券を割り当てるか」を管理します。自由席は個別の席番号を必須にせず、エリアや開催回ごとの利用可能定員と有効券数を照合します。Gettiiにも自由席販売と指定席の座席選択に関する説明があります(出典:Gettii「座席指定購入」)。実際の販売枠と利用可能席は主催者が決めます。

20席すべてを一般販売でき、招待・仮押さえ・利用不可は0席とします。最初に3席を確保するため残席は17席です。ここで数えるのは販売できる席であり、まだ誰も入場していなくても残席が20に戻るわけではありません。

取消・変更を反映する

参加者1人が取り消したら、申込み全体を残して、その人の券だけを無効にします。事務局が10月9日16時に取消を承認し、座席担当が16時5分に無効化を確かめて席を販売可能へ戻します。席を戻す判断が未了の間は解除待ち・保留とし、先に再販売しません。旅行やツアーでも、参加者ごとの取消を手配と精算へつなぐ考え方は同じです(旅行・ツアーの予約変更の参加者別管理)。

この後は有効券2枚、確保中2席、販売残席18席です。券の記録には元の座席S03を残しますが、座席台帳の現在の割当からはT003を外します。無効な券が提示されたら、旧QRを読めても入場済みにせず、確認窓口へ回します。取消・券の無効化・席解放・返金は別々の状態で、返金を自動処理済みにしてはいけません。

席変更や再発行でも、旧券を無効にする時点、新券との対応、席を二重確保しないよう見る担当を決めます。入場後の変更や再発行では、元の入場履歴も引き継ぎます。変更を「新しい参加者が増えた」と扱わないことが判断の基準です。

入場処理が3回でも、来場者は2人

初回入場・退場・再入場は、同じ券IDに別の履歴として残します。T001は12時50分に初回入場、12時55分に退場、13時に再入場します。再入場時には有効券であること、直前の退場記録、主催者の再入場許可を確かめます。退場のない再読取りは再入場と決め付けず、確認待ちにします。

この例で「実来場者数」は初回入場を記録した参加者の重複なし人数です。「在場者数」はその時点で会場内にいる人数、「再入場延べ回数」は再入場の処理回数です。T001が戻っても実来場者は1人のままで、在場者だけ0人から1人に戻ります。退場を記録しない運用では、受付ログだけで正確な在場者数を出せません。

下の表では、取消した券も消さず、一方の端末の通信断中も、通信できる端末でT002を受け付けた経過を同じ券へ結び付けています。最終時点は実来場2人・在場2人・再入場延べ1回です。入場の処理は初回2回+再入場1回ですが、「3人来場」とは数えません。

20席の受付表で経過を追う

代表者R001は参加しません。申込A001は3人分、座席欄は元の割当です。S03は取消後に販売可能へ戻しており、T003のために確保している席ではありません。受付表の時刻は開催当日の日本時間、状態は13時15分の照合後です。

表1 架空20席の申込・取消・再入場の受付表(13時15分の照合後)

申込ID 参加者ID 券ID 券種 座席 有効状態 入退場時刻 受付端末 照合状態
A001 P001 T001 一般 S01 有効 12:50 初回入場/12:55 退場/13:00 再入場 D01 照合済み
A001 P002 T002 一般 S02 有効 13:02 初回入場 D01 照合済み
A001 P003 T003 一般 S03 無効 入場なし — 取消確認済み

T002は13時2分に通信できるD01で受け付け、入場を記録しました。13時15分には、復旧したD02との記録も照合しています。次の時系列は同じ受付表の補助記録であり、券を追加する表ではありません。

申込み・取消・通信断・復旧の経過を見る
日時 対象 処理・記録 処理後の状態
10/8 10:00 A001/T001〜T003 代表者R001が3人分申込み 3券有効・3席確保・残席17
10/9 16:00 P003/T003 取消承認・T003を無効化 席は解除の判断まで保留
10/9 16:05 S03 座席担当が席を販売可能に戻す 有効2券・確保2席・残席18
10/10 12:50 T001/L001 D01で初回入場 来場1人・在場1人
10/10 12:55 T001/L002 D01で退場 来場1人・在場0人
10/10 13:00 T001/L003 D01で再入場 来場1人・在場1人
10/10 13:01 D02 通信断。D02を止め、通信できるD01へ案内 D02に未送信の入退場記録がないことを確かめる
10/10 13:02 T002/L004 D01で有効券・未入場を見て、初回入場 来場2人・在場2人
10/10 13:15 D01・D02 D02復旧後、C01が両端末の記録を照合 来場2人・在場2人・残席18

通信不良時の対応を考える

通信断への備えは、端末に名簿を保存するだけでは足りません。Gettiiの公式説明でも、事前の公演データ取込みによるオフライン認証と後からのアップロードに加え、複数端末では同じQRが重複利用される可能性があり、できる限り1端末での運用を推奨すると記されています(出典:Gettii「紙・電子チケットでの入場管理」)。

架空例では12時40分に取消反映済みの名簿v3をそろえています。13時1分にD02だけが通信断になったら、D02での受付を止め、通信できるD01へ来場者を案内します。この例では、D02に未送信の入退場記録がないことを担当が確かめられ、D01から最新の取消・入退場履歴を参照できる条件です。そこでT002の有効性と未入場を見て、13時2分にD01で通常どおり入場を記録します。D02に未送信の記録があるか不明なら、履歴を回収して照合するまで、使用済みか判断できない券は確認待ちにします。

13時15分にD02が復旧したら、責任者C01が両端末の記録を照合し、重複や未反映がないことを確かめます。T002の入場時刻は13時2分のままです。復旧時刻へ置き換えたり、初回入場をもう一行追加したりしません。

全端末が通信できない場合

全端末が通信できない場合は、オフライン受付へ切り替えられるかを責任者が判断します。並行する受付を止め、取消反映済みの名簿と、停止直前までの全端末の入退場履歴を一つの受付へ集めます。12時40分の名簿だけでは、その後の使用状況は分かりません。必要な履歴を回収でき、券の有効性と未入場を確かめられる場合に限り、仮記録での受付を行います。集約や照合を終えるまでの時間は、端末と運用によって異なります。

仮記録には券、入場時刻、担当者を残し、復旧後に責任者が照合します。競合があれば保留し、単純合算や自動確定を避けます。仮入場した人も会場内の人数に含め、未照合だからといって定員の計算から除外しません。本人や券の使用状況を確かめられない場合は、確認待ちの窓口へ案内します。

QR読取りで分かる情報と、提示者が参加を許された本人かどうかは別です。必要な本人確認、譲渡・再発行の条件、確認待ち時の対応は主催者が別に定めます。

既製品で足りる条件と、追加で整理する条件

団体申込、一部取消、席の戻し、再入場、端末・通信条件が既製サービスの機能と運用に合うなら、独自開発を前提にする必要はありません。Gettiiの公式FAQでは費用は規模や機能構成等で異なると案内されているため、料金を固定額で比較せず、必要機能と端末、決済・返金で扱う範囲を比較の条件にそろえます(出典:Gettii公式サイト)。

独自の招待枠や窓口販売との照合が必要なら、未解決の処理を受付表に書き出し、既存の販売サービスを残す方法も含めて比較します。団体申込や参加者名簿と複数の受付をつなぐ条件が具体的なら、イベント申込み・参加受付システム開発が関連する案内です。

記入用の受付管理表(Excel)と受付チェック表(PDF)を使えます。Excelには記入例と空欄版、20席の座席台帳、受付履歴、照合記録、確認チェック表があります。まず、団体申込みの一部取消と再入場を1件ずつ用意し、担当者と受付表をたどってください。空欄版に担当と確認条件を入れ、通信断の対応も試します。集計は照合済み履歴のみを数え、仮記録・競合保留は未照合として別に表示します。処理区分や照合状態が定義外の場合は「要確認」となり、集計を確定表示しません。

参加者へアンケートを送る場合は、回答対象と匿名性、催促できる範囲を先に決めます(アンケートの管理|未回答・重複・集計人数の確認)。

公演・興行の座席・券種・受付管理について相談する

参考出典

あわせて読む