国内の被害から、自社を点検する
当てはまる場面を開き、確認する人と次にすることを決めましょう。
会社へ外から接続する人と機器を確認する在宅勤務や、保守会社による遠隔作業がある会社
自社で確認すること
- 社員と保守会社が使う接続方法・機器・利用者を把握し、機器の更新と二段階認証を確認できているか。
- 使わなくなったアカウントや、作業に必要のない管理者の権限が残っていないか。
次にすること
社内担当が保守会社へ一覧と確認結果を依頼します。設定できないものは接続を制限するなどの対応と切替日を決め、担当者・予定日を残します。
利用者と機器の一覧、設定の確認日、残る対応の担当者と予定日がそろったら完了です。
参考にした国内事例
アスクルの調査では、二段階の本人確認を例外的に適用していなかった委託先の管理者アカウントで、不正アクセスが確認されました。
アスクル:ランサムウェア攻撃の調査結果(第13報)(2025年12月12日の発表)
公式の続報を確認する・確認日:
サイトやアプリで、他の人の情報を扱えないか確認する会員アプリ、予約サイト、社内の管理画面を使う会社
自社で確認すること
- 管理画面や古い機能が、必要のない人にも公開されていないか。
- 画面を通さずに操作しても、他の人の情報を見たり変更したりできないか。短時間の大量操作を止められるか。
次にすること
制作・保守会社に、確認用の環境で点検を依頼します。不要な公開を止め、必要な修正と不審な利用の記録の確認を頼みます。被害が疑われるときは、記録を消さずに相談します。
点検した画面と機能、未確認の範囲、修正結果を確認します。未対応のものは担当者と予定日を決めます。
参考にした国内事例
JPCERT/CCは、アプリの接続口を通した不正操作や、社内向けのシステムからの情報漏えいを報告しています。
JPCERT/CC:国内組織の不正アクセスに関する注意喚起(2026年10月23日の発表・更新)
公式の続報を確認する・確認日:
バックアップも一緒に消されないか、戻せるかを確認する業務データをパソコン、サーバー、クラウドに保存する会社
自社で確認すること
- 業務データを操作する人の権限で、バックアップまで削除・書き換えできないか。
- どの日時のデータを、どこまで、何時間で戻せるかを実際に試したか。
次にすること
保守担当が業務へ影響しない環境で復元し、業務担当が注文・金額・添付など必要な内容と操作を確認します。戻せないものと、再入力が必要な分も記録します。
復元した日、データの日時、戻せた範囲、所要時間、業務担当の確認結果を残します。契約や保存成功の表示だけで完了にしません。
参考にした国内事例
アスクルは、バックアップの暗号化や削除によって、一部のシステムの復旧に時間がかかったと公表しました。
アスクル:ランサムウェア攻撃の調査結果(第13報)(2025年12月12日の発表)
公式の続報を確認する・確認日:
クラウドや委託先が止まっても、仕事を続ける方法を決める注文・予約・出荷・顧客管理を外部サービスに任せる会社
自社で確認すること
- サービスごとに、止まる業務・緊急連絡先・障害の発表先を把握しているか。社内メールが止まっても連絡先を読めるか。
- 必要なデータを取り出し、別の場所に戻せるか。止まっている間の注文・予約などを受ける方法があるか。
次にすること
業務責任者と保守担当が、再開したい順番、待てる時間、代わりの受付方法と戻し先を決めます。公式の続報で対象と復旧見通しを確認し、再開時は代わりの方法で受けた注文の重複・抜けを照合します。
担当者と代行者、社内メール以外の連絡方法、データの取り出し・復元結果、再開時の照合方法を1枚にまとめます。
参考にした国内事例
IDCフロンティアは、不正アクセスで停止していたバックアップサービスの再開と、他のクラウドなどへの復元を案内しました。
IDCフロンティア:バックアップサービスの提供再開(第6報)(2026年10月18日の発表)
公式の続報を確認する・確認日:
元のページ:https://neologic.co.jp/security-guide/lessons